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施設長からのご挨拶
国立研究開発法人 理化学研究所
ライフサイエンス技術基盤研究センター
構造・合成生物学部門 NMR施設
施設長 前田秀明

国立研究開発法人 理化学研究所(理研)横浜キャンパスのNMR施設は、平成9年に稼働を開始した大型放射光施設SPring-8との連携による、我が国における構造生物学研究の中核的研究拠点(COE)としての「構造生物学研究センター」構築のもとに建設・整備が進められ、平成12年に開設されました。現在では、900MHzをはじめとした高性能NMR装置10台を共用する世界最大規模のNMR集積施設となっています。

本施設では、これらのNMR装置群と関連機器・設備を有機的に連携させ、タンパク質の試料の調製から立体構造の決定までを一貫して行う「NMR立体構造解析パイプライン」を整備してきました。

平成19年度からは、これらの成果とそれを達成する過程で蓄積された経験・知識・ノウハウを広く社会に還元していくため、理化学研究所以外の利用者にも本施設を開放し、利用していただくことになりました。

平成25年には、理研の第3期中期計画の開始に伴い、生命分子システム基盤研究領域(SSBC)からライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)へと組織改編を行いました。さらに文部科学省「先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業」の「NMR共用プラットフォーム」に採択され、代表機関として他のNMR施設と連携協力しながら、NMR技術領域の利用と発展を先導するとともに、最先端技術開発の基盤を作り、 ユーザーニーズを的確に反映させた装置開発・技術開発を行っていきます。

NMRは、タンパク質などの生体高分子の立体構造解析だけではなく、有機化学や材料研究など幅広い分野に利用されており、最近の計測技術の目覚ましい発展と共に、応用分野も急速に拡大してきています。産業界・アカデミアでNMRの利用や装置の開発に携わる様々な方々に本施設をご活用していただくことにより、ライフサイエンスだけでなく、広くさまざまな分野における研究・開発が進展し、わが国の科学技術の推進とイノベーション創出の動きが加速されることを期待しております。