2020年6月1日改定 |
|
|
価格には別途消費税が加算されます。
項目説明
1 発現確認 (固定条件)
無細胞タンパク質合成技術により、対象タンパク質の発現量、可溶性の確認を行います。合成条件は一律に標準条件で実施します。対象タンパク質の数にかかわらず、1回の利用で最大8ウェルの合成が可能です。
2 発現確認(条件探索)
無細胞タンパク質合成技術により、対象タンパク質の発現量、可溶性の確認を行います。対象タンパク質の個性を考慮した合成条件を探索し、最適なものを選択します。対象タンパク質1種あたり1回の利用となり、最大16ウェル(16種の合成条件)の合成が可能です。
3 フォールド判定
(1または2 で判定に必要な発現量、可溶性が得られることが確認されたタンパク質に関して)無細胞タンパク質合成技術により、タンパク質試料を調製し、当該試料が立体構造を形成していることの確認をおこない、立体構造解析適合性を判定します。
4 大量調製
(3 で立体構造解析適合と判定されたタンパク質に関して)無細胞タンパク質合成技術により、NMR測定に必要な純度・分量の安定同位体標識タンパク質試料の調製を行います。
5 精製試験
(1または2の発現確認で可溶性に発現が確認されたサンプルに関して) 無細胞タンパク質自動調整ロボットによる合成・精製を実施し、精製フラクションを提供します。利用者は当該試料が自身のアッセイ系に適合するかの確認をすることが出来ます。
6 多種変異体
(5の精製確認で精製が可能であると確認されたサンプルに関して) 指定された変異をPCRにより導入し、それを発現鋳型として無細胞タンパク質自動調製ロボットによる合成・精製を実施し、精製フラクションを提供します。一度に最大で96種の提供が可能です。。
7 SiCode(サイコード)
少ない標識体数でアミノ酸選択標識と同等の情報を得る符号化標識方法(SicCode,文献1)に必要な量・純度・本数の安定同位体標識タンパク質試料の調製を行います。これまでは観測が難しかった大きなタンパク質・不安定なタンパク質のNMR解析が期待できます。
8 NMR測定
NMR装置により、立体構造解析に必要なデータ測定を行います。使用する装置の種類と測定期間に基づき週単位で料金を算定します。
9 構造決定
NMRスペクトルデータの解析、シグナルの帰属、構造情報(特にNOEデータ)の抽出などの作業を、独自の立体構造解析統合環境ソフトウェア (KUJIRA)により行います。また、プロトン核間の距離の情報を与えるNOEデータの自動帰属をしながら立体構造計算を行う独自のソフトウェア (CYANA)を用いた立体構造決定を行います。(CYANAのご利用に当たっては、別途CYANAライセンスの購入が必要です。)
文献
J. Biomol. NMR 63, 213-221 (2015) doi:10.1007/s10858-015-9978-8
NMR測定の予約、料金について
![]() |
||
1) 利用開始・終了できる時間帯 | : | 原則、平日の 9:00-15:00 の1時間刻み(塗りつぶしナシのセル) |
2) 予約開始・終了できない時間帯 | : | 平日の 0:00-9:00、15:00-24:00 土曜・日曜・祝日・理研が指定する休日の終日( ![]() |
備考 : ・週初めの平日 9:00-13:00 はメンテナンス(窒素充填)が入ります。 |
||
![]() |
||
1) 1時間単位から利用が可能 | ||
2) 7時間以上、24時間以下の利用の料金は、1日分を課金 | ||
3) 5日間以上、7日以下の利用の料金は、1週間分を課金 |

対応の可否 | 予約時間 | 利用時間 | 利用料金 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 〇 | 火曜 9:00 - 金曜 15:00 | 3日間+6時間利用 | 3日間+6時間 | |
2 | 〇 | 水曜 9:00 - 翌月曜 9:00 | 5日間利用 | 1週間 | |
3 | 〇 | 水曜 10:00 - 水曜 14:00 | 4時間利用 | 4時間 | |
4 | × | 水曜 9:00 - 土曜 12:00 | 4日間+3時間利用 | 終了時刻が対応時間外のため、利用出来ない。 | |
5 | × | 月曜 18:00 - 火曜 9:00 | 15時間利用 | 開始時刻が対応時間外のため、利用出来ない。 |
[本事業に関する問い合わせ先]
国立研究開発法人 理化学研究所
NMR施設開放担当