国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター(横浜地区)NMR研究基盤

核磁気共鳴法(NMR)は溶液状態、固体状態の試料に対して、原子レベルの構造および運動性情報などを得ることができる分光法です。国立研究開発法人理化学研究所(理研)横浜地区には、900MHz NMR装置をはじめとした複数の高性能NMR装置が設置されており、産業界、学術界を問わず広く理研内外の研究者に対して共用された研究基盤となっています。令和3年4月1日の改組に伴い、放射光科学研究センターから生命機能科学研究センターに移管されました。

NMRは、タンパク質などの生体高分子の立体構造解析だけではなく、有機化学や材料研究など幅広い分野に利用されており、 最近の計測技術の目覚ましい発展と共に、応用分野も急速に拡大しています。本研究基盤の活用により、ライフサイエンスだけでなく、広くさまざまな分野における研究・開発が進展し、わが国の科学技術の推進とイノベーション創出が加速されることを期待しております。