タンパク質調製(パイプライン)

変異体作成

指定された変異体タンパク質の作成・発現・可溶性の確認と、希望により試料を提供します(1)。多数の試料(一度に最大96種)が迅速に調製できるため、構造スクリーニングの用途のほか、高機能化されたタンパク質の創出・産業利用などへの展開も期待できます(2)。基質特異性の変換、安定性の向上(耐熱性、可溶性、酸性での耐性)、蛍光レポータータンパク質では蛍光特性の改良などの例が知られています。「発現確認」のメニューで利用可能です。

変異導入の模式図

安定同位体標識

NMR法では選択的に安定同位体標識することで、分子の中で見たい部分だけを選択的にみることができます。パイプライン独自の無細胞タンパク質合成法は、生きた細胞では実現が難しい高度な安定同位体標識が可能で、その標識技術は今も進化を続けています。これまでは観測が難しかった大きな分子や不安定な分子でも、洗練された標識により迅速に解析できるようになってきています。「フオールド判定」「大量調製」のメニューで利用可能です。

符号化標識法(SiCode)の概略図